spring green @ BOOTH

まえがき（本文より）

初めまして。坂口貴行です。 この本をお手に取ってくださったということは、 競泳水着に興味がおありということですね？ 競泳水着が好き、もしくは、競泳水着はよく分からないけれど どんなものか知りたい気持ちがある、という人のために この本は作られました。 さて、弊サークルは2018年夏のコミティアにて、 「競泳水着鑑賞のいろは～競泳水着の分類～」を発行しました。 しばしば混同されがちな競泳水着とスク水の違いや、 さらに競泳水着の中にもさまざまな種類があって……という 内容でしたが、想像以上に多くの方がお手に取ってくださり、 同人誌のフィールドにおいても競泳水着というアイテムには 一定のファンがいるのだな、と確信するに至りました。 そして2冊目となる今回は、 「競泳水着を着用すること」について掘り下げていきます。 「競泳水着鑑賞のいろは」というタイトルにしてはいますが 競泳水着を愛好する方法は見た目を愛でるだけにとどまりません。 他でもない、筆者が競泳水着にハマったきっかけは 実際に競泳水着を着用する機会にめぐり合わせたことでした。 そうです、ただ見た目から競泳水着を好きになったのではなく、 自分の体に着用してみたからこそ、フェティッシュアイテムとしての 競泳水着の魅力に気づき、そのとりこになったのです。 競泳水着の着用感……それは当然ながら、 実物を着てみないことには味わうことができません。 あの窮屈な、しかし身の引き締まるような感覚は 例えばスク水を着用した時には決して得られないものです。 強制的に滑らかに整えられてしまう、腹部から胸へのライン。 両の肩ひもは肩から背中へと食い込むように上半身を引っ張り、 常に背筋を伸ばさずにはいられません。 そして股や臀部の部分は少し歩くだけでもすぐに捩れて、 3分に1度はそれらの食い込みを直さなくてはいけないのです。 見た目にはただただスポーティな印象のみだった競泳水着が、 こんなにも変態的に身体を締め付けるものだったなんて！ ……やはり、どんなに言葉を尽くしても この着用感の素晴らしさを伝えるのは難しそうです。 一刻も早く、これを読んでくださっているあなたにも 実際に競泳水着を着ていただかねばなりません。 着てみたからこそ分かるもの、見えてくるものがあるのですから。 この本では、競泳水着を購入する際のサイズの選び方や 図解による競泳水着の着用方法とお手入れの方法、 そしてラストには、あなたの競泳水着への愛着をより深める こだわりの水着を購入する方法をお伝えいたします。 読み終わる頃には、自分が着るべき競泳水着はどこにあるのか 一刻も早く探したくなっていることでしょう。 この本が、競泳水着をより深く知り、 競泳水着を好きになるきっかけになれば幸いです。